ときどき日記(2005年分)



2005年1月1日
 「世界物理年」が始まった!  さあ、盛り上げるぞ。
 妻の実家へ向かう。  雪がひどいらしいので今年は電車で移動。  息子(2歳)に電車の旅を経験させてやりたかったし。

2005年1月4日
 結局、熱力学の疑問は解決せず。  涙さしぐみかえりきぬ。  雪は大したことなかった。  車で移動しても良かったくらいだ。

2005年1月6日
 休みが終わる。  仕事中に熱力学の問題がふと解決した。  せめて休み中に気付いていれば 記事を書く時間があったのに。

2005年1月30日
 化学ポテンシャルの意味を考え続けている。  もっと簡単に理解できると思っていた。

2005年2月2日
 化学ポテンシャルの意味を考え続けている。  少し謎が解けたと思ったが、やはりまだ矛盾がある。  今の考えでは正しくない。  本当に理解できるのだろうか。  それとも答えはないのだろうか。 記事を進める気がしない。

2005年2月4日
 すげぇ、とうとう思いついたぞ。  一時は諦めかけて落ち込んだが、やっと納得が行った。  これで最も分かりやすい熱力学が作れるぞ。  分かってから教科書を読み直したら、確かにそれらしいことがちょろっと書いてあるなぁ。 (等温等圧では相平衡が不安定である件)  その文章の真意が謎であって、むしろ矛盾に見えていたわけだが。

2005年2月14日
 だめだ。  化学ポテンシャルについて簡単にまとまりそうにない。  ひとまず「前編」ということにして、 考えている途中のところまで発表しよう。  ・・・で、30分くらいで済むと見積もっていた 仕上げ作業が夜中の2時半にまで及んだ。

2005年2月15日
 ひどい頭痛がするので仕事を定時で引き上げた。  正確には定時を1時間過ぎていたが、 これくらいの残業はこの辺りでは定時と呼ばれる。
 帰りに書店に寄り道して熱力学の教科書を立ち読みしてみたが、 化学ポテンシャルについての私の疑問に答えるものはなかった。  詳しいものでさえ私がとっくに通り過ぎた話を全て説明しきる前に いきなり議論が終わっていて、それで満足してしまっている。
 さらに頭痛が増してきた。  このまま家に帰り付けずに死ぬんじゃないかと 思いながら自転車を漕いだ。

2005年2月16日
 今日だけで新しく記事を一つ作れてしまったので、すぐ発表しようと思った。  しばらくは更新しないだろうという読者の予測を裏切ってやれば 面白いだろうと考えたのだ。  しかし教科書批判をしている部分もあるので、 頭を冷やして考えてみた方がいい。 (ギブスの相律の件)  調べ直してみるとやはり自由度の議論が怪しい。  怪しいと思うのは私の方ではない。  後でそれに関わってくるはずの部分が、 教科書によって違った説明になっているのだ。  しかしなぜか結果だけはどれも同じになっている。  どれが正しいんだ?  同じになる理由は何で、誰がどこをごまかしている?  はっきり分かるまでは批判は控えた方が安全だろう。  私が完全に本質を見誤っている可能性もある。

2005年3月5日
 スターウォーズのオンラインRPGの日本語版が出たようだ。  別にスターウォーズじゃなくてもいいのだが、 私はずっと宇宙もののRPGがやりたかった。  宇宙の賞金稼ぎが私の憧れだ。  妻に相談してみる。  「必要じゃないでしょ?」  こうして、このサイトが更新されなくなる危機は救われたのだった。

2005年3月13日
 絶対零度についての記事を書こうとしているのだが、 私が昔学んだ知識が色あせてしまっている。  昔の通俗書は「絶対零度に近付くほど、原理的にそれ以上の冷却は困難になる」 というニュアンスで書かれていたはずだ。  「体積が0にできないから」とか「エネルギー0でも原子は振動しているから」 なんていう嘘っぽい説明はネット上にごろごろしている。  もっと本質的な何かだったはずだ。  私はその本当の理由を再確認しようとしたのだが、 最近ではレーザー冷却の実用化によって そんな限界などなかったかのような超低温が実現されており、 別の限界が問題になっているようだ。

2005年3月19日
 家族を連れて動物園に行ってきた。  いや、家族に連れられて・・・かも。  それで大量のスギ花粉を被曝することになってしまった。  やる気が出ないのを花粉症のせいにしてもいいだろうか。

2005年3月31日
 ひさしぶりに早く(22時)に帰ってこれたので、 熱力学の記事を追加しようとがんばったが、数式と図で時間を食ってしまった。  図は1枚描けたが、あと2枚必要だ。(2成分平衡)  今日はもう寝た方がいい時間だ。
 最近、どうもやる気が出ないのは、物理の勉強ができてないせいだろうか。

2005年4月28日
 連休中にやりたい事は山ほどあるが、 計画通りに行かないというのは毎度のことなので、 今回は力学と電磁気学だけに的を絞ることにした。  ただ電磁気に関わるので 相対論の教科書もついでに持っていくとしよう。

2005年4月29日
 連休初日は移動日。  中間地点の私の実家で一泊するのが慣例だが、 今年は田植えを急ぐそうなので妻の実家へ一気に移動。

2005年4月30日
 田植え。  減反のせいで作業は去年よりさらに少ない。  明日やる予定だった田んぼも 少々無茶して一気に終わらせてしまった。  疲れてすぐ眠れる。

2005年5月1日
 筋肉痛で動けぬ。  昨日一気にやっておいて正解だったと思う。  ノートPCの電源ケーブルを忘れてきた事に気付く。  前に私の実家に忘れていったので、 今回わざと持ってこなかったわけだが、途中で拾うのを忘れていた。  この時点で記事の修正や追加などは完全に諦める。  相対論の教科書を持ってきて良かった。

2005年5月2日
 私が企んでいるリーマン幾何学の超簡単な解説手順に 問題が無いか検証をしている。  前に試みた時には式変形がうまく行かなかったので気晴らしに 熱力学の記事を書き始めたのだった。  昨日と今日で「今度こそうまく行った!」と喜ぶ事すでに3度目。  その度に誤りが見付かってやり直し。  こういうまとまった時間がないと難しい。  午後に私の実家へ移動。

2005年5月3日
 実家に20枚ほどあるゲームミュージックのレコードを プレイヤーが壊れてしまわない内にCDに移しておきたいと考えて あれこれ努力したがうまく行かなかった。  プレイヤーの一つはゴムベルトが溶けてしまっていた。

2005年5月4日
 休みはもう終わってしまうのか!  朝早くに起きて相対論の細かい部分の理解のための努力を続ける。  庭にある椅子に腰掛けて勉強するのが気持ちいい。  リーマン幾何学の全体がすっきり見えてきた。  一旦分かってしまえば、教科書が非常に薄っぺらに見えてくる。  うう、こんな単純な話だったのか。  連休中、記事に何も変化なしでは申し訳ないので、 相対論あたりの数式の美化を行った。  電磁気や慣性テンソルなどの図を書きたいのだが、 もはやそんな余裕は無い。

2005年5月5日
 朝早く出発して元のアパートへ戻ってくる。  久々のネットのある生活。  得られる情報量が全然違う。

2005年5月13日
 少し前から気になっていたが、 とうとう雑誌「子供の科学」をネットで注文してみた。  20年前に読んだきりだ。  今はどうなっているのだろう。
 実は知り合いの女の子(小5)が、 「難しい事が好き。  学校で教えられる事はじれったくて堪えられない。  しかし学校の内容が完璧というわけではない。(全て母親談)」 というどこか身に覚えのある性格らしいので、 私が読んだ後でプレゼントしようかと思って急いだ次第だ。
 こういうことには時期があるし、 きっかけを作って才能を伸ばしてやるのは大人の責任だ。  (購読開始の口実が欲しかったのもある。)

2005年5月14日
 家族を連れてちょっと離れた店に行ったら「子供の科学」が置いてあった。  うう、目の前にあるのに・・・もう注文しちゃったからなあ。

2005年5月14日
 重力場の方程式を手作業で展開する作業に取り掛かっている。  事情を知っている方にとっては「愚かなことを」と思われるかも知れない。  (それほど複雑である。)  しかし馬鹿正直にただ展開しているのではなく、 ひょっとしたら、式の定義に依らずに書き下せるような簡単な判定条件が成り立っているのではないか、 ということを確かめようという、「論理回路の簡略化」のようなイメージの作業である。  一部分だけ結果が出たので、 野田氏のサイトで公表されている式の全展開を頼りに答え合わせをしてみたら答えが合わない事に気が付いた。  あれこれ検討してみたが、意外にも野田氏の結果におかしい部分を見つけた。  知らせて差し上げるべきか、お手を煩わせないようにもう少しこのことの影響を調べてからにすべきか・・・。

2005年5月16日
 野田氏のサイトから展開作業に使ったというソースコードをダウンロードしてリバース・エンジニアリング。  ああ、なるほど、賢い方法だなー、と感心。  彼のソースに問題がないことを確認。  とりあえず該当箇所については正しい結果を吐き出していることも確認。  だとすると問題は数式処理に使ったフリーソフトの MuPad の側にあるか、 数式を TeX で映像化する際に幾つかの項が抜け落ちてしまっているだけのことなのか。  私のうっかりミスの可能性も無いではない。
 本当は野田氏がどこでミスしているかなんて事より、 私が欲しい答えはもっと別の遠いところにあるのだが、こちらも気になる。  えーっと、今深夜3時・・・MuPad の無罪を確認・・・っと。

2005年5月17日
 「これは父の大事な計算だから落書きしちゃダメだぞー」 と慌てて計算用紙を折り畳んだら、裏に絵が描いてあった。  すまん、息子よ。  お前の大事な絵に変な落書きしたのは俺の方だった。

2005年5月17日
 「子供の科学」が届いた。  思った以上に読み応えがある。  分かりやすいし、知ってることでも読んでて面白い。  「政府のお役人は強引なほどのやり方で、宇宙開発予算を削りました」なんて、 本音の文章が書かれてるし・・・(笑

2005年5月24日
 相対論の重力場の方程式の記事を書くための準備が整った。  しかし一ヶ所だけ気になる部分がある。  不安を解消するためにはエネルギー運動量テンソルを 一点の曇りなく理解しておかないといけない。  それで、そちらの記事を先に書き始めようと、 少しだけ書き始めたのだが、 それより前に質量増加についての話を 持ってこないといけないことに気が付いた。  質量増加の話はかなり前に熱心に語っていて、 熱心さの余り、今は第4部の怪しげな話に分類してあったはずだ。  どうしよう。 構成を変えるか?

2005年5月25日
 昔書いた怪しい記事を真面目に書き直そうとしたら、 3つ分くらいが一つにまとまりそうだ。  初めの頃は一つ一つの記事が小さかったが、 今のレベルからするとわざわざ分けておく意味が無い。  この機会に怪しい雰囲気を排除してしまおう。  当時は面白がって書いていたが、恥ずかしくなってきた。  まぁ、当時には当時の空気というものがあったのだが。  ネット上に蔓延っていたトンデモサイトが 現在のように沈静化したのも、全て私のお陰だと(r

2005年5月31日
 マレーシア出張に行くことが昼に決定。  帰ってくるのは最短でも1週間後。  明日の早朝出発なんだと。  でも会社で荷物の準備を始められるのが、早くても夜10時。  徹夜で出発しろってかい?

2005年6月9日
 帰国。  日本の外にこんな世界があったとは。  これは予想外だった。

2005年6月11日
 見てきたもの感じたものを文章にして 発表したい気持ちが一杯だが、 長くなりそうなのでどうしようかと思う。

2005年6月14日
 掲示板での声援に励まされて、素粒子論の記事を書き始めようと思ったが、 途中まで書いてみて断念した。  まずは基礎知識として、クォーク模型に至るまでの歴史と 用語の説明くらい・・・それくらいは書けるだろうと思っていた。  しかしアイソスピンの考え方や、そこからクォーク模型が生まれた経緯が まだうまく説明できない。  もちろんごまかしたものなら書けそうなのだが、 私が読んでも満足できないような知識の継ぎはぎを、 世の中に新しく追加発表する意味は見出せない。

2005年6月18日
 親戚に葬式があったので、妻と息子は実家へ行った。  私は久しぶりに、一人で昼まで寝ることが出来た。  記事も一つ追加できた。  本当は二つ追加するつもりだったが、時間が過ぎるのは早い。

2005年6月20日
 最近、量子力学が気になり始めた。  続きを知りたいと思う。  何かが私の心に囁くのだ。

2005年6月21日
 ディラック方程式の記事の続きを読みたいという熱いメールが届いた。  心が動いた。  久しぶりにその記事を読み返してみると、確かに、続きを書くと約束してある。  そんなことすっかり忘れていた。

2005年6月22日
 相対論の記事をもう一つ、そろそろ発表できると思ったのだが、 あああ! 計算した紙がない! あれ、2、3日かかって苦労して解いたんだよ。  出張のどさくさで消えてしまった。  どうしよう。

2005年7月16日
 法事のために3連休を利用して妻の実家へ。  疲れるが、自由はいいものだ。  夜中に調和振動子の記事を書き上げて発表。  図を描く余裕がなくて申し訳ない。

2005年7月18日
 なぜか応援メールが結構来ている。  連休だからか?  前回の記事で場の理論への期待が高まっているのか?

2005年7月19日
 Googleで「量子力学」のみで検索すると、 98番目に私のサイトを発見。  やった、復活!  少し前まで750件ほど表示される内の どこにも出ない日々が続いていたのだ。  ペナルティ食らってるかと思ったよ。

2005年7月20日
 西島和彦先生の教科書 (「場の理論」紀伊国屋数学叢書 12,600円 )を いつか買おうとネット書店のカートに入れてあったのだ。  今日、いよいよ買おうと思ったら在庫切れになっていた。  紀伊国屋でも入手不可になっている。  値段にびびったのがまずかった。  買っておけば良かった。
 代わりに坂井典佑先生の教科書を買う事にした。  「場の理論」の教科書ばかり、もう何冊目だろう。  最近、ようやく共通の思想が何となく読めてきた。
 どれが名著だなんてまだ判断できない。  私のレベルで読むにはまだ早い本が幾つか混じっていることに やっと気付き始めたところだ。  (しかし学生時代にかなり先まで計算したらしき跡がある。)

2005年7月20日
 弟に娘が生まれたらしい。

2005年8月13日
 少しへこんでいる。  8月10日に「光物理の勉強部屋」というライバルサイトが突然消えた。  サーバー移転かとも思ったが、これまでのところ復活する様子もない。  1月頃の最終更新から毎日のように通っていた。  巨星堕つ、という感じだ。  事情は色々あるだろうから、 そっとリンクから外しておくのがいいだろうかと迷ったが、 私にとって大事件だったので書かずにはいられなかった。

2005年8月14日
 少し嬉しい。  今回の記事「原子の構造」からリンクする事になったので、 何年も前から尊敬していたサイト「数理科学美術館」へ久しぶりに行ってみた。  そこで、そこの内容が書籍化 「数理科学美術館―数学とアートの融合」 されていることを知った。  購入して応援しなくては。

2005年8月23日
 スターウォーズ3を観に行ってきた。  前の2作を観て、もう観るのをやめようと思っていたのだが、 最近、無気力気味なのを自覚しているので、気分転換にでもなるだろうかと映画館に立ち寄った。

 これは良かった!  旧3部作へ仲間入りさせてやってもいい。  どうせ強引なストーリーなんだろうと思っていたが、そうではなかった。  全てを納得させてくれた。  登場人物が身内ばかりだろうが、みんな許す。  アメリカじゃR13指定が付いたと聞いていたので避けた方がいいかと思ったが、 全く気にならなかった。  映像も、CGっぽさが消えてリアルだと思えた。  もう子供じゃないので、映画としてしか見れないけれど・・・。

2005年8月30日
 気分転換に「シュレーディンガーの猫」についての軽めの文章を書いてみた。  これについては色んな人がWEB上に書いているし情報価値は少ないのだが、 まぁ、一度は自分の言葉で文章にしておきたかった。  (後で書く予定のEPRパラドックスの伏線にしようという意図もある。)  なぜ物理の観測問題が人間の意識の問題にまで発展するのか、という途中の論理が はっきり書かれていない文章が世に多いので、価値はあるかも知れない。
 私はこれまで、「意識の問題」だなんて大袈裟な・・・どんな考え方したら そこまで行くんだ?と思っていたが、書いてみて良く分かった。  読者を同じ感覚に引きずり込めれば勝ちである。

2005年9月1日
 「シュレーディンガーの猫」の続きをどうしても書きたくなった。  あれだけでは、私が記事を書いている時に感じた不思議な感覚の全てを表現し切れていない。  「ウィグナーの友人」というのは、そういう気持ちから生まれた喩えだったのだ、と 心の底から気付く。  書き上げてしまうと、世に色んな解釈があるがどれも別に大したこともない、 自然に思いつくアイデアじゃないか、と思えてしまう。

2005年9月20日
 かなり昔にブラ・ケット記法のまとめ記事を追加する必要を感じて、 細かいところまで内容を考えていたはずなのだが、 先延ばしにしている内に、一体何を説明しようとしていたのかさえ思い出せなくなってしまって放置していた。  最近になって当時の原稿を見つけたので喜んで読んでみたのだが、 数式部分が抜け落ちていて、当時の考えが全く復元できない。  あまり大切な話でもなかったのだろうと諦めようとしていた。
 しかし今回、角運動量の話を書いている内に、説明が足りない部分に気付いた。  それが以前説明しようとしていたところでもあった。  当時の気持ちをなぞりつつ原稿の抜け落ちていた部分を補完して、 さらに少し書き足した。  以前書こうとしていたものよりいい感じに復元できたのではないかと思う。
 一から書き直さなかったのは、 やはり当時の初心者っぽい感性で書いたものが一番初心者の波長に合うだろうと 思うからだ。

2005年9月21日
 準備は整っているのだが、続きを書く気力がない。  夜中に帰宅すると、集中して記事を書くよりもだらだらとネットを見て過ごしていたい。  嫌になったわけではなくて、 アインシュタイン・ドハース効果についてぼんやりと考えている・・・。  これについては面倒になりそうなので、 軽く触れるだけにしようと思っていたのだが、 そこで考察をやめたら自分らしくないじゃないか。

2005年10月6日
 30万円も出して以前(去年の6月)買った磁気処理水の装置について、 その後どうなったのかという問い合わせが読者からあったので、この機会にここにも書いておこう。  (ちなみにその方は友人から勧められて困っていたので、 参考にしたいとのことだった。)
 実は・・・書きにくいことだが、変化があったのだ。  去年の冬に皿洗いをしていて、なぜか汚れ落ちが非常に良い事に驚いた。  洗剤が要らないほどだった。  それでしばらく考えて磁気処理のことを思い出した。  馬鹿な・・・。  ちょっと面白いからそのことをこの日記に書こうと思ったが、 一応、科学系のサイトを運営しているという責任もある。  私だって心から認めているわけでもないのに、 「それは科学的でない話だ」などとやたら細かな批判を受けるのが予想されたので 面倒だから書くのをやめた。
 実はそれ以外にも変化はある。  妻がネオジム磁石を取り寄せて装置を自作するのに凝っていた頃、 電子式の塩素チェッカーなるものを買ってきていた。  それは水道水に対しては最高の反応を示し、 フィルター式の浄水器を通した水では反応しなかったので、 まぁ、正常に動いていると思った。  磁気処理装置をつけてしばらく後に塩素の反応が減ったのを見て 妻が喜んでいたのだが、不思議な事に今では全く反応しない。  いや、電池はある。  私はセンサーが壊れているのではないかと内心疑っているので、 検証をする気になれない。  妻がセンサーが正常であることをあれこれ示して見せてくれるが、 水道局が塩素を使わなくなったか、アパートの貯水タンクに 塩素除去装置がついたのだろうと考える事にしている。
 その他にも、夏でも排水溝が臭くならなくてありがたいとか、 そのヌメリも前ほど大した事ないしすぐ取れるとか、 風呂の水が一時期は黄色っぽく戻ったりもしたものの、最近は青っぽく見えることが多いとか、 そう言われてみれば以前ほど健康について問題を感じなくなったとか、 金魚の水替えに汲み置きを使わなくても安心だとか、 そういう効果を実感してはいるが、所詮は感覚的なものだから、 科学の舞台に上げるつもりはない。
 今ではフィルター式の浄水器の方は外してしまった。  水圧が下がるのが嫌なのと、フィルターの交換が高くつくのと、 別に無くても味が気にならなくなったという、 どれも科学的でない理由であるから考慮に入れないでもらいたい。
 誤解されるのが嫌だから言っておくが、 私は磁気処理を全く信じていない。  何か別の理由があるのだと考えている。  磁気処理の最大の効果は妻が満足しているということだ。

2005年11月1日
 最近、銀河鉄道999のDVDボックスを1巻だけ買ったのだ。  中古で半額程度で買えることが分かったので踏み切った。  一気に観るともったいないのでたまに少しずつ観ている。  じーんと来るシーンが毎回何回か出てくるし、 一話に凝縮されている密度が濃い。  全放映リストを見たら、ほとんどのエピソードをちゃんと覚えているもんだなぁ。

2005年11月8日
 風邪ということで仕事を休む。  そんなにひどくはなかったが、起き出す気力が全くなかった。  ま、そういう意味の風邪だ。  ほとんどは寝て過ごしたが、 お陰で群論の教科書(30講シリーズ)を半分近くまで読めた。  そして、これはあまり物理に関係ないということが分かった。  いや、そのことは薄々勘付いてはいたが、 群論を群論として学んだ事がないという コンプレックスからはようやく解放されそうだ。

2005年11月21日
 教科書のスピノルの説明の謎が解けてきた。  そんなつまらぬ事が言いたかっただけなのか・・・。  そりゃ言葉足らずだろう!  説明の順序も非効率だ。  意図が分からず、何度読み返した事か。  最近、教科書の解釈をめぐって考えが二転三転である。  そのたびに下書きの構成をがらりと変えてみたりする。

2005年11月24日
 そろそろ読める頃だろう。  学生時代に黒板を写したノートを引っ張り出してきて、 ずっと気になっていたベルの不等式のところを読み返す。  意味がはっきりした。  こんな単純な話だったなんて。  もっと考察しがいのある奇妙な話だと期待していたわけだが。

2005年11月30日
 銀河鉄道999のDVDボックス購入の作戦行動は無事に完了した。  最終巻がすでに絶版だったため 中古を定価以上で買うという少々無茶なことをしたが、 他の巻を安値で手に入れられたので全体として半額程度に抑える事ができた。  (現在は再び値上がりしているのを見て満足)  言っておくが最近記事が更新されないのは、このせいではない。  最近 yahoo のディレクトリに登録されたせいか、質問メールが増えた。  対応に追われている。

2005年12月2日
 後は数式と図を描けば発表できるところまで来ているというのに、 作業を続ける気になれない。  この無気力感は何だろう。  まだ何かが足りない、と心の声が囁いている。  しかし、これ以上書き足すつもりはまるでなく、 もう一月近くも更新していないので、 そろそろこの形で満足して発表しなくちゃと思っている。

2005年12月5日
 スピンに関わる疑問がすっきり晴れた。  これでこそ公開する価値があるというものだ。  これまで、他の教科書にでも出ていそうなことをまとめただけの 内容だったのが気になっていたのだろう。  数式と図を用意するのにもう少しかかりそうだ。

2005年12月19日
 Google で「量子力学」で検索をかけた時のこのサイトの表示順位が4番目にまで浮上した!  ここ数ヶ月はずっと100番目付近をうろうろしていた。  かつては上位にいたこともあるのに、 なぜそこらの大学のシラバスよりも評価が下になってしまったんだ?!と不満があったが、 こんなことを気にしているのが知られるのは恥ずかしいので抑えていた。  もう数日順位を維持しているのでグーグルダンス (たまに一時的に表示順位が大幅に変化すること)ではないようだ。
 それにしても・・・最近、モチベーション下がってきてるよなー。  普段の生活もメリハリが無い。  まぁ、毎日夜遅くまで会社に残っている生活じゃ当然だろうけど、なんだか惰性気味。

2005年12月20日
 昨晩から、スピノルについて疑問が発生。  教科書を鵜呑みにして納得していたが、論理が抜けていることに気が付いた。  最近は更新頻度が鈍いので、 自分を急かすためにも、掲示板に書き込んでみる。  問題点を文章にしてみるのも効果的だし、人にばかり考えさせないで、 出来るなら自分の力で解決しようと脳みそがフル回転になるからだ。  ちょっと仕事に影響が出てしまいそうなのが危険なのだが。
 自分で解決に近付きかけていたところへ、Φマンさんの一撃ですっかり解決。  下書きはほぼ出来ていたのだが、修正が入る。  前より歯切れ良くまとまりそうだ。

2005年12月22日
 さあー、3連休だー!  妻と子供は、姉の結納が明日あるとかで、先に実家へ帰った。  今日の全国ニュースに出るくらいの大雪の降る田舎へ。  しばらくは独りだ。  少し寂しいが、こんなチャンスはめったに無い。  独りを楽しもう。  部屋にこもって記事を仕上げるぞー。

2005年12月23日
 妻の実家へ行った息子から半べそで電話が掛かってくる。  「もしもしー? ちちですかー? ちちはこっちへ来ないの?」  ああっ! かわい過ぎる。

2005年12月24日
 私はサイトの管理人であると同時に、 友人たちのPCの管理人でもある。  後者は望んでなったわけではないが・・・。  それで今日はかねてよりの約束どおり、 パーツショップに付き合う。  さらにインストール作業。  一日で終わって良かった・・・。  途中、食べに行ったり、家でささやかなパーティしたり。  クリスマスイブに野郎とつるんでる私たちは少し浮いていた。  記事、やっと一つ追加。

2005年12月25日
 記事の方はかなり作業をしたが、間に合わなかった。  夜2時になったのでもう諦める。  明日も仕事だ。

2005年12月26日(朝)
 寝不足だ。  昨夜仕上げられなかった部分が気になって、 浅い眠りの中でずっと考えていた。  計算したことの意味はどこにあるんだろう。  計算の辻褄は合わせたが、意味が通っていない気がする。  理解があやふやなまま急いで仕上げなくてむしろ好都合だったかも知れない。

2005年12月26日(夕)
 理解が進んだ。  大きく書き直す必要がある。  何だか、参考にした教科書とどこまでも似た構成になってしまいそうだ。  元は教科書の説明順序に無駄が多くて 意味が掴みにくいと反発して書いていたのに。  読者の判定を待つ。

2005年12月26日(深夜)
 これはなかなか・・・。  自分で言うのもなんだが、面白い記事に仕上がったぞ。  これなら勝てる。  ネット上でスピノルと言えばここ、というくらいに。

2005年12月27日
 世界物理年の看板をいつ外すべきか考えている。  2005年はもうすぐ終わるが、 日本の世界物理年は「年度」で動き始めた感じだった。  3月までは「物理年」だろうか。

2005年12月28日
 スピノルの記事について、さっそく掲示板で誤りの指摘が入った。  ありがたい。  これがなかったら間違ったまま疑いを持たなかっただろうし、長い間恥をさらさずに済んだ。  情報は発信するところに集まるというのはこういうことなんだろう。  しかしどうまとめたら良いだろう。 

2005年12月30日
 仕事は今日で終わり。  これでしばらく物理に集中できる。  休み中は相対論の続きを書くと約束しているので、帰省前にスピノル記事の誤りを直したい。  少し夜更かししよう。

2005年12月31日
 Φマンさんの協力があって、スピノルの記事の誤解がようやく解けた。  慌てて書き直す。  掃除、洗濯、風呂掃除、トイレ掃除、皿洗いなどもしていたら夕方になった。  高速道路をひたすら走るのは好きだ。


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