哲学・科学史

科学の流れを知っていると、色々と興味が湧いてきたりします。


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物理学って何? 有名な科学者が物理学という学問について語ってみた本です
朝永 振一郎 著
 ケプラーの時代から始まる物理学の歴史の本です。
 上下巻あります。
アインシュタイン、インフェルト 著
 ガリレイあたりから始まる物理学の歴史の本です。
 上下巻あります。
ファインマン 著
 ファインマンの講演録です。物理学に出てくる色々な現象、その捉え方などについて語っています。

 上の2つの本とタイトルが似ているという連想でここに置くことにしました。
 ファインマンの講演録は他にもありますが、ファインマン特集ページを作りましたのでそちらをご覧ください。



古典 もはや歴史の一部になっている有名な本
ニュートン 著
 ニュートン自身による力学の解説です。1687年刊。現代人が読んでも難解です。原著は全3巻から成っており、 この日本語訳版も全3巻です。
 第1編 物体の運動
 第2編 抵抗を及ぼす媒質内での物体の運動
 第3編 世界体系
ニュートン 著
 ニュートン自身による研究成果をまとめた光学の解説です。1704年刊。
ガリレイ 著
 ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で星空を眺めて知った事実の報告とその考察についての本です。1610年刊。 タイトルは『星界の使者』と訳されることもありますが同じものです。
ファラデー 著
 ファラデーが行った「青少年のためのクリスマス講演」の講演録です。1861年刊。 昔から科学の入門書の定番でもあります。

 この本の日本語訳は3通り出版されています。
角川文庫(1962 三石 巌 訳)
   (2012年改版として売られているが最も古い訳である)
岩波文庫(2010 竹内 敬人 訳)
光文社 古典新訳(2022 渡辺 政隆 訳)
ガリレイ 著
 3人の登場人物の対話形式で地動説を説明する本です。1632年刊。 これを出版したことによりこの本の著者は裁判にかけられました。 残念ながら絶版です。
ガリレイ 著
 同じく3人の登場人物の対話形式で当時の科学の話をあれこれ説明する本です。1638年刊。 著者は出版を禁止されていたので、勝手に原稿を持ち出されて勝手に出版されたという設定になっています。 残念ながら絶版です。

 「静力学に関する部分だけ」を訳した本が別に出ています。



科学史
カーオ 著
 20世紀の科学の歴史の流れを詳しくまとめた本です。
 下巻は第2次世界大戦以降の話です。
小山 慶太 著
 ニュートンの時代から20世紀後半までの物理学史です。
ワインバーグ 著
 現代の価値観によって科学史を振り返ってぶった切る形の問題作です。 「現在の基準で過去の事件を裁くな」という基本原則が世にありますが、 わざとそういう趣旨で書かれたものであれば、私はそれくらいのことはしてもいいと思っています。
山本 義隆 著
 ニュートン力学がどのように現在の形に体系化されてきたのかという過程を詳しく説明してくれている本です。 現在と言っても19世紀の後半までの話です。

 上巻は主に18世紀頃までの話で、 下巻は個別のテーマについての章が並び、 最後の方の章で19世紀の熱力学などの話も出てくる形になっています。
広重 徹 著
 良書だとおすすめをいただいたのですが、残念ながら絶版です。 物理学徒向けなので物理学の知識を前提としていて少し難しいようです。 第2巻まであります。 有名な培風館の新物理学シリーズの中の5、6番目の教科書です。



哲学とは あまり知らなくても物理の学習に支障はありません
ゴルデル 著
 子供から読める哲学入門です。 物語を楽しく読み進んでいるだけで哲学について学べてしまうという工夫があります。
 下巻はこちらです。

 私の学生の頃にベストセラーになっていて書店に高く積まれていました。 かなりあとになってから読んで、こういう本は教育的にいいなぁ、と感動しました。
永井 均 著
 こちらは物語的な要素は少なく、問答主体で少し本格的です。 哲学者や思想の紹介ではなく、哲学に入り込んでいます。 中学生以上向けという感じです。
飲茶 著
 軽く読めて面白いです。 かなり入門的な内容ですが、この手の話に免疫のない人が読むと刺激が強すぎて頭がおかしくなるかも知れません。
 ネット上の記事が書籍化された本だという経緯があり昔から応援しています。 文庫本になって安く買えるようになりました。
飲茶 著
 西洋の哲学者の思想が、楽しく分かりやすく、人物ごとに分けて紹介されています。

 東洋思想編も面白いです! こちらでは禅や仏教など、西洋哲学とは違う流れをたどって来た東洋の思想、哲学を説明しています。
ポアンカレ 著
 アインシュタインと同時代の有名な物理学者による科学哲学の古典です。 科学とは何か、数学は科学かといった話を論じます。

 この「ちくま学芸文庫版」とほぼ同時に岩波文庫からも新訳版が出ています。 岩波文庫には旧訳版(1959年刊)もありますので、日本語版には3通りの訳が存在していることになります。
戸田山 和久 著
 科学とは何かという話題の哲学の最初の一冊としておすすめです。 とても読みやすく好評です。
ワイスバーグ 著
 モデルやシミュレーションとは一体何をやっていることになるのかという、最近重要になりそうなテーマについての哲学の入門書です。



フィクション 史実とは関係ありません
稲垣 理一郎 作、Boichi 画
 少年ジャンプで連載していた漫画の単行本です。 科学文明が失われた世界で、一から現代科学を再興しようとする天才少年の物語です。
 現実離れした設定と楽観的なストーリ展開ですが、 物語の中で出てくる科学知識はちゃんとした監修者がついており安心できます。 セリフや行動ににじみ出る科学に対する熱い思いに励まされます。
魚豊 作・画
 ビッグコミックスピリッツで連載していた漫画の単行本です。 迫害の中で科学のともしびを絶やさず地動説を証明しようと戦う人々の熱い思いが感じられる物語です。 物語全体は暗い雰囲気で、ときおりグロ表現がありますので耐性のない方はご注意ください。


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