目標と方針

実は全然理解しないまま卒業してしまった。

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身の上ばなし

 熱力学は大学の 1 年で学んだ。当時は「一般教養」といって、大学の 2 年までは専門以外の事ばかり学ばせられた。法学やら、心理学やら、生物学やら、経済学やら、音楽やら、「一体、私は何をしに大学へ来たのだ!」と言いたくなるような毎日だった。物理に関係のありそうなのはたったの一科目。「物理学はいかに創られたか」という有名な本を読んで議論するだけの授業だった。

 そんな物理と関係のなさそうな科目の一つに「化学概論」というのがあり、その中身が実質「熱力学」だったのだ。しかし、偏微分も学んでいない内からこんなものを突然やらされて分かる訳がない。「そんなはずはない、きっと分かるように教えてくれるはずだ」と信じて、受身で待っている内に一年が過ぎ去ってしまった。

 あれが熱力学だったのだと気付いたのはかなり後だった。3 年の演習の授業で「熱力学は 1 年でやったよな?」と言われ、いきなり問題を解かされる日々。自分が何を計算しているのかも分からないまま、なぜか単位だけはもらった。

 それ以来、熱力学には一切触れぬまま、現在に至る。


目標

 ギブスの自由エネルギー、ヘルムホルツの自由エネルギーなんて言葉だけは覚えている。今ではルジャンドル変換の意味もつかむことが出来たので、そんなに悩むことはないだろう。実は簡単な概念だったに違いない。未だにこいつらが何なのかさえ理解できていないというコンプレックスを克服するのが目標だ。当時刷り込まれた、熱力学が苦手だという意識を今こそ取り除くのだ。(レベル低いなぁ)

 何しろそのせいで、私の頭の中に熱力学的な思考は一切入っていないのだ。これまで何となくずっと避けて通って来た。エントロピーも正しくイメージできないようでは、電子の振る舞いなど理解できる訳ないような気がするだろう?してないのだ。それがずっと引っかかっていた。エントロピーとエネルギーのせめぎ合いの関係を正しく把握するぞ


方針

 難しいところまではやらない。偏微分やら全微分が分かってないことを前提にする。つまり、当時の自分を助けるつもりでやる。いや、当時の自分を追体験することで忌まわしい過去の記憶を塗り替えるのだ。

 全体像も思い描けていないので思いつくままにやる。まとめるのは後でもいいだろう。