進化論について複製のミスからさまざまな種類の分子が合成され、 やがて種族となり、 環境に適したものが生き残り、機能を高度化させ、 神経系が発達し、 ついには「我とは何なのか」と問いかける個体が生まれる。
そこまでならば私も信じることが出来る。
私が信じられないのはただ一つ。
そういう現象がありえそうなのは認める。 私とは何なのだろうか?
そこで蚊が刺すたまたま人の住む部屋への侵入に成功し、 そこに本能の渇望するものが大量にあるのを見つけたのだ。
第一の欲求が満たされた後で、
蚊は分子の集合した、ただのマシーンだろうか?
私がピシャリと叩いたら、
そう言えば・・・「誰もいない森で、木が朽ちて倒れるとき、音はするだろうか?」
彼が小学生のとき、この問題でクラスが二派に分かれたんだそうだ。
けれど今、これと似たような疑問を私も持っているわけだ。
誰も見ていないのに動き続ける宇宙。 いつから? 何のために?
クオリアか
まぁ、味については全く違うと思う。
だから妻と私の味の好みはいつも逆さまだ。
ああ、これはあまりクオリアとは関係ない気がする。
寝たら、自分はどこへ行くんだろう。
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