博士の権威

最近、テレビに出てくる博士って「ドジ」なイメージだよね。


 私は昔のアニメが好きだ。

「今は行っちゃいかん!」
それでも無鉄砲な主人公は出撃する。
「でも博士!」

 そしてボロボロになって帰ってくる主人公。
あるいは、かろうじて勝利を得て帰ってきたとしても、
そのすぐ後で、そのことが元になってさらに大きなピンチが訪れる。
 そして主人公は言う。
「博士、すみません。」
 ここでへりくだるところに主人公の成長がある。

博士は偉いのだ。博士の判断に間違いはないのだ。

 私はそんな立派な判断力を持つ博士になりたくて一生懸命勉強してきた。
勉強すれば憧れの博士のようになれるのだ。

 ところが、最近のアニメと来たらどうだ!?

「今は行っちゃいかん!」
「博士!そんなこと言ってる場合じゃないでしょう!」
 そう言って無鉄砲な主人公は命令を無視して出撃してしまう。

 そして、ピンチを救って帰ってくる。
しかも、新しい武器やアイテムを引っさげて。

ああ!

 増長する主人公。彼の成長は力だけだ。人格の成長はない。
せりふばかりは成長したフリをする。

 何のために止めたんだ博士。冷静な判断力は?
主人公の力量を判断し誤ったのか?
 後ろでへらへら笑ってんじゃないよ、博士!
 あの時、もし博士に従っていたらどうなっていたことか。
打開策はあったのか?
 博士の権威、ガタ落ち。

 これじゃ、理系離れするわけだよ。


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