ときどき日記(2000年分)



2000年4月10日
 まだ正式公開ではないのに、ちらほらと人が来てくれている。 山猫軒や旅行協会からリンクされたせいだろう。ありがたいことだ。 さっさと工事中をなくさなくては、書きかけの偽情報まで世間に出回ってしまう。 やはり、公開する文章は検討を重ねた後でないと・・始めは結構ウソが 混じってしまうからな。しかしまあ、中学の理科もウソだらけだけど。 物を教える過程ではごまかしは付き物なのだろうか?

2000年4月15日
 いつまでも試験運用だと言って甘えてもいられないので、今日から正式公開とする。 相対論や量子論のまだ確認していない怪しげなコメントは削除しておいた。 なるべく正確な情報を伝えたい。 力学のコーナーのエネルギーについてとまとめを書き終えたら次に相対論に取り掛かるつもりでいる。

2000年4月19日
 相対論についての記事を準備中だが、どのように展開していったらよいか迷っている。 基本から途中を飛ばさずに説明したいのだが、そこへ行くまでに幾通りかの方法があり、 一番なるほどと思える説明を選びたい。先に4元運動量を定義するべきか、 それを回避してエネルギーと運動量の関係式を導くべきか・・。 まだ自分の理解も足りないということか。思ったより厄介な作業になりそうだ。

2000年4月26日
 やっぱり絵も入れなきゃなあ。見栄えが良くない。 でもある程度、内容を充実させる方を優先したいのだ。

2000年4月27日
 量子力学の方に力を入れさせて頂いております。相対論ファンの方ごめんなさい。 シュレーディンガー方程式の説明まで終えたら戻ってきます。 どうせ後で相対論的量子力学が待っているので、その前に相対論の解説はぜひ必要なのだ。

2000年5月14日
 量子力学の波動関数の意味を考えて色々計算をしているうちに、日々が過ぎてしまった。 教科書に書いてあることを鵜呑みにすれば計算は事実とうまく合うので こんなに悩まなくて済むのだが、わたしが知りたいのはその数学の裏にある「意味」である。
 大家の書いた教科書は実に良く出来ている。 突っ込まれそうなところはさらりと飛ばして書かれている。 ぱっと見は気付かないが、いざ同じ内容を自分が説明しようとすると色々な問題にぶつかる。 それで、偉い先生はどうやって解説しているのだろうと調べると、これが、書いてないのだ。 私も同じ手法を使いたい心境である。

2000年6月5日
 最近、物理関係の掲示板にはまってしまって、こちらの更新が疎かになってしまった。 しかしそちらで多く刺激を受けて学ぶことも多くあり、 ここのHPに書いた内容についてのいくつかの間違いに気付くことにもなった。 なるべく早くこちらに反映していきたいと思う。  残念ながら、本業のソフト開発の方でも追い込み中であり、 他の活動の責任も頂いているので、更新にあまり多くの時間がさけなくなってしまっているが、 個人的な学習は続けている。

2000年7月6日
 気がついたら最終更新から一ヶ月が過ぎてしまっていた。  根気良く来てくれている人には申し訳ないと思う。  本業の方もやっと一段落ついたのでまたこっちに時間が割ける余裕が出てきそうだ。

2000年8月8日
 ここしばらくは、力学関係の本を読みあさっている。  相対論の教科書も調べてきた。  エネルギー保存則と運動量保存則を何とかひとつのものとして理解したかったので、 相対論がその解決になろうかと考えて記事の構成を練っていたのだ。  ところが今晩になって状況が変わった。  恥ずかしいことではあるが、今までエネルギー保存法則は 運動量とは独立した宇宙の基本法則だとずっと思い込んでいたのだが、 ニュートンの運動方程式から導ける法則だということに 今さらながらに気付いたのである。  教科書ではさらりと書いてあって、 今までそんなことを気にしたことなどなかったのである。  知っていなくても大学で難しい定理を使って研究することが出来るし、 普通、そんな知識を誰かに試されることなどない。  知ったかぶりしていられたのである。  さて、数式の上ではそれを示せるのだが、簡単な言葉で直観的に理解できる 方法はないものだろうかとしばらく悩みこんでいる。

2000年8月17日
 里帰りに行ってました。  現在HPの美化計画実施中です。

2000年8月19日
 実家にあった5インチフロッピーの山の中から、 やっとのことで昔書いたコラム記事を見つけ出した!  これは学生時代に友人が草の根のパソコン通信のホストを開いた時に、 何か面白い話題を提供してくれと言われてはりきって書いたものである。
 ところが今読み返してみるとレベルが低く、 合っているか怪しい計算もしてあり、 とても人さまにお見せできる内容ではなかった。  当時としてはかなりの自信作で偉そうに書いているのだが、 それがさらに恥ずかしい。
 しかし、部分的には面白い議論がしてあるので 内容が合っているかどうか確認してから構成を変えて力学のコーナーに 置くことにしよう。

2000年8月29日
 力学のページを早く完成させて相対論を手がけたいと思っているが、なかなか進まない。  ポテンシャル・エネルギーを納得いく形で理解出来ないでいるのである。  なぜ、ポテンシャル・エネルギーがエネルギーの一形態となり得るのであろうか?  例えば、空気の入ったシリンダーを押すときのことを考えると、 空気を押し縮めるときにポテンシャル・エネルギーを蓄えることになるが、 これはシリンダーの中の空気分子の運動エネルギーに還元することが出来る。  同じ事が重力や電気力についても言えるだろうか?  もし、全てを運動エネルギーに還元できれば、相対論に楽に移行できることになる。

 以前は相対論で運動量保存則とエネルギー保存則を一つの形式に書き表すことを 望んでいたのだが、それは実に形式的で自己満足的なものではないかと気付き始めた。 そういうことをしても、ごまかされるだけで、真の理解には至らない。
 それと今日教科書を読んでいて、 相対論の教科書と言うのは「相対論の言葉」で書かれているのだなぁ、ということ強く感じた。  それも仕方ないことだろう。 相対論を奉ずる相対論の専門家が書いているのだから。  しかしそろそろその形式を離れて、別の視点から眺める教科書が出てきても いい頃ではないだろうか? と思う。  相対論に別の意味を見出そうとしているのだ。 うまく行くかどうか、お楽しみに。

2000年9月15日
 ポテンシャル・エネルギーの本質をようやくつかむことが出来た。  やっと胸のつっかえがとれた、と喜んでいたらそれに関連して 電磁気学の新たな疑問がわいてきた。  まだまだ全然基礎も分かってないんだなぁ。

2000年9月25日
 力学のまとめを後回しにして相対論の議論に移ろうと思う。  力学の結論に相対論の結果がからんで来そうなので、 相対論の議論無しに安易に結論付けることが出来なくなって来たためである。  この辺りは慎重に行って行きたい。

2000年11月21日
 やっと相対論について気になっていたことが解決した。  これで力学の議論も以前から考えていたような形式を変更することなく安心して進めてゆける。  まず力学のページを仕上げて、それから相対論のページを 作っていこうと考えている。  イラストも入れていきたいのだが、時間が取れるかどうか・・・。  相対論については書きたいことが沢山あるのだが、そこへたどり着くまでが なかなか難しそうだ。

2000年11月23日
 久々に大学生である友人に教えることが出来た。  慣性モーメントについて質問されたので、一時間くらい説明した。  彼は「どうして大学ではそう言ってくれないのだ?  そう教えてくれれば前期の授業もすぐ理解できたのに」 と言って喜んで帰っていった。  私もとても嬉しくなった。 (力学のページに慣性モーメントの解説を入れ始めたのは このことがあって浮かれていたからである。)  ああ、講師でもいいから大学のポストないかなぁ。  実績はまるでないから無理か。

2000年12月06日
 うぉぉーっ! 難しすぎるぞ、素粒子論!  本当に難しいのか、説明が下手なだけなのか?  どうして世の中にはすごい子供だましの説明と、理解不能な解説の両極端しかないのだ?  こんな力学や相対論くらいの解説を書くだけで時間をかけてちゃダメだ。  さっさと素粒子論を理解するぞ。  そしてめちゃめちゃ簡単な言葉で解説してやるんだ。

2000年12月08日
 自分が一体何を言いたいのかをまとめるのは大変な作業である。  漠然とした疑問があり、その正体を言葉で表現してゆくのである。  自分の言葉の中の矛盾を許さずに、その疑問の本質を追い詰めてゆく。  普通は数学をその道具として使うが、私は言葉を使って考えるのである。  ごまかしの気持ちがなければ、言葉も数学並みに有用であると思う。  もちろん、数学の代わりにはなりはしないけれど。

 相対論を調べてゆくと、電磁気学の問題にぶつかる。  そして電磁気学の中に、まだ自分が解決していない疑問を見出したのである。

2000年12月12日
 相対論が成立した背景を調べていくとこれまで私が思っていたのとは考えが二転三転。  お陰でいろいろ学べたのはいいが、記事の修正、書き直しばかりである。  おまけに今まであまり関心のなかった電磁気学に大変興味が湧いてきて同時進行である。


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