ときどき日記(2003年分)



2003年1月5日
 妻の実家で捨てられそうになっていた小学館の「万有百科大事典」の 物理・数学の巻を救い出して持って帰ってきた。  これがなかなか面白い。  古い本であるにもかかわらず、 内容は全然古臭くなっておらず、やたら親切で詳しいのだ。  テンソルの語源が張力であることもしっかり載っていた。  ちょっと嬉しい。

2003年1月8日
 ここのところ、記事の更新がやたら遅いのを反省している。  気がつけば解析力学をここまで書いただけで半年経とうとしている。  目標を持たないとだめだな。  確かに、解析力学は数式だらけであまり好きじゃないのだけど、 これさえ押さえておけば量子力学で悩まなくて済むわけだし。

2003年1月14日
 ダランベールの原理を説明する準備がようやく整った。  いや、変分原理が先か。  いや、正準変換を終わらせるべきか。  電磁気学の指摘のあった箇所もまだ直してないし、 量子力学の数式も綺麗に書き直したい。  相対性理論だっていつでも続きを書き始められる状態ではある。  早く運動量の概念自体を打ち砕きたいんだよ。  いつまでも単なる運動量擁護派だと思われるのも心外だし。  しかし休日は赤ん坊の世話もせにゃならん。  平日は企業戦士だし。

2003年1月25日
 とうとう俺も生命保険に入ることになった。  俺はそれこそハイランダーのように何千年でも生きて 世界の終わりを見るつもりでいたが、 今の生活が続けばいずれ遠からず死ぬだろうということを 感じるようになってきた。

2003年1月25日
 友人がテッカマンのビデオを借りて持ってきてくれた。  破裏拳ポリマーも持ってきた。   彼はテッカマンを知らない世代で、 私のテッカマン好きを少々バカにしていたところがあったが、 ようやく理解してもらえたようだ。  私も「それほど大した話じゃなかったかも」という不安があったが そんな心配も無用だった。  一緒に見ていた私の妻もアンドロ・梅田に惚れ込んだようだ。
 出てくる博士たちが使命感と責任感に燃えていてかっこいいのなんの。  レトロなコンピュータがいかにも高性能でかっこいいのなんの。  テーマが重く、教訓も随所にあり、それでいて 想像力を働かせて作っているので夢がある。  現代のアニメより遥かに科学的だ。  一瞬たりとも見逃せないほど内容が詰まっているのだ。  突込みどころ満載でもう、笑える笑える。

2003年2月7日
 赤ん坊のウンチは湯船の中で3つの成分に分かれることを発見した。  一つはお湯に浮かぶ成分。  一つは底に沈む成分。  そしてもう一つは中ほどを漂う成分だ。

2003年3月4日
 コリオリの力の解説を書き終えてすこし安心した。  これについては一年以上前から原稿を用意してあったのだが、 色々なことに触れすぎてまとまらなくなってしまっていたのだ。  本当はコリオリスと読むのが正しいのじゃないかとか、 赤道直下の国エクアドルで、 無学な観光客向けに赤道を挟んで渦が反対向きになることを 示す胡散臭い見世物があるとか、鳴門の渦潮や、回転円盤の上にいる人の話や、 フーコーの振り子や戦艦の照準表の話や、コンピュータは弾道計算のために発展したなどなど、 余計なことを書き過ぎた。 ちょっとその名残が感じ取れるだろう。  まぁ、理解するためには今回の話で十分だな。

2003年3月5日
 新幹線の運転手の居眠りだが、「睡眠時無呼吸症候群」だってさ。  病気のせいにして言い訳しようってかい。  会社でおちおち「眠い」なんて言えないなぁ。  病気を理由に解雇されちまうわ。  日本の労働者は基本的に疲れてんだよ! 認めろよ!!

2003年3月15日
 ガンダム・シードなんてテレビでやってたもんで、ちょっと見てみたのよ。  もう呆れてゲラゲラ笑っちゃったね。  あのじれったさって何よ?  無意味な間や、ストーリーに関係のない台詞が多すぎないか?  あちゃー、そこまで台詞で直接的に表現しちゃうかぁ?  なんかキャラの表情も変化に乏しいし。  何より、物理法則を無視したメカの動きだよ。  カッコ良さが全然ない。  変形だって一瞬だしさ。  もっと、こう、重みや存在感を出してくれよ。
 そんな俺は今、「巨神ゴーグ」を見て感動している。

2003年3月23日
 連休中はずっと正準変換について悩んでいた。  せっかく時間があるのだから、むしろ数式を打ち込む作業に 没頭したかったのだが、ただただ頭の中で考えるだけで時間が過ぎていった。  教科書の流れはよく理解できるのだが、どうもすっきりしない。  どの教科書にも答えは載っていない。  その辺りの議論が軽く流されてしまっている。  日曜になってようやく理解が進んだのだが、 このことを悩んだお陰でより分かりやすく説明できることになった。  読者はその説明法を選んだ意味に気付かないかも知れない。  かっこつけてさらりと流して黙っておくべきか、 泥臭い説明を付け加えるべきか。  とにかく、こうやって悩みながら書いている。

2003年3月24日
 ずっと戦争反対の立場を取っていた私が、なぜここに来て静かになったかって?  戦争が始まる少し前からずっと考え込んでしまっていたのだ。  どうも、この戦争は歴史の必然のような気がする。  うまく言えなくて気持ち悪いのだが、 「戦争反対」「戦争賛成」のようなレベルで語っていては見えないものが あるような気がしているのだ。  もっと大局を見下ろすような目が欲しい。  何かを見落としている。  この胸のつっかえは何なのだろう。  不思議なことに怒りとか、憤りではないのだ。

2003年3月26日
 夢の中でイラクにいた。  化学兵器が頭の上で炸裂して夜中に目が覚めた。  私は寝ぼけながらもなぜかひどく気持ち悪くなって トイレへ駆け込んだ。  私には明日には治るだろうという希望があるから我慢できるが、 本当に化学兵器を浴びたら一生これ以上の苦しみが続くんだなぁ、 と思った。  次の朝、苦しみはなぜか続いていた。  とうとう吐いた。 15年ぶりだ。  それで楽になったので会社に出かけたが、 意識が分裂するのに耐えられなくなり、会社を早退した。

2003年3月27日
 風邪らしい。 家に帰ってから体が震えだした。  寝ていても頭の中をプログラムが流れる。  ずっとうなされた。  風邪を治すためのサーバ・クライアントモデルの ジレンマなんて訳の分からない思想が 頭の中を駆け巡って俺を苦しめる。  これが精神分裂の症状なのか、 複数の俺を取りまとめることが出来なくなっていた。  会社を早退してから18時間眠って朝になる。  治ったようだが、胃が動かない。

2003年3月29日
 俺は戦争が始まってから無気力に陥っていた。  戦争が始まると同時に不思議なくらい マスコミは落ち着いてしまった。  まるで俺の気持ちを代弁するかのように。  「始まってしまった以上、 早期決着を望むのみです・・・」みたいな 思想が日本全体を包んでしまったようだ。  そして、自分も同じような考えになっていることが 信じられなかった。  偉そうなことを言いながら、 日本人の大半は俺も含めて戦争支持だったのか。  俺は自信も誇りも失った。  俺は誰だ?  保身のために自分の意見を言わないで 済ませようとするあの卑怯な日本人の一人なのか?

2003年3月30日
 メディアは日本の国益ばかり問題視する。  人が死んでるんだぞ!  地球環境がズタズタにされてるんだぞ。  世界が転がり落ちて行ってるんだぞ!?  止め得ないことは知っているが、 それは認める理由にはならない。

2003年3月31日
 俺の払った金で人殺しが行われているというのに のうのうと物理の記事を更新する気にはなれなかった。  戦争の間はこのサイトを閉鎖しようかとも考えた。  しかし、思いとどまる理由がある。  我々にはインターネットでの言論の自由を守るという もう一つの戦いがあるのだ。  そのためにも私は有益な情報を無料で 提供し続けようと考えている。  ネットから無料で情報を得ることは権利なのだ。  人々がネットに飽きてそこで行われる規制に 無関心になるようなことがあってはいけない。

2003年4月1日
 正直に言えば、 私は最近、ネット上で語ることに恐れを感じている。  日本政府は軍国化を進めているように見えるし、 政府は我々を監視したがっているようである。  法律の用意が整いさえすればすぐにでも始めるだろう。  裏ではすでに始めている動きも見えている。  反体制的な意見を公にする者はマークされ、 いずれ些細なことで逮捕されるだろう。  そんな危険を冒すべきかどうかを考えていた。  家族を守るために、目立ったことを避けた方が賢いのか。

2003年5月7日
 探し物をしていたら、学生時代の解析力学のノートを発見した。  「よ、読めるぞ!?」  しかし内容は面白くも何ともなかった。  こんな退屈な授業だったのか。  驚いたのは、なぜかきれいにまとめられているということだ。  当時俺は理解していなかったはずだ。  黒板の丸写しかとも疑ったが、 あちこちに私自身のものと思われるコメントや計算がある。  恐るべし、知ったかぶりでここまで書けるものなのか。

2003年5月13日
 さて、そろそろ量子力学へと移ろうと思う。  解析力学が中途半端だが、気が向いた時に書くだろう。  これ以上書けないわけじゃないのだが、 あまり書こうと思うほどの感動がないので面白くない。  こういうのは天から電波を受信した時じゃないとな。  で、ここのところ「量子力学の続きを書けー」という指令が 天から来ているのである。
 もう何年も前に書いた部分なので、整理が必要だなぁ。

2003年5月20日
 大変なことに気が付いた。  高校の頃の日記を読んでいたら、今「物理と関係ない話」の中で 書いている前世話の話の順序がひどく前後しているのだ。  書き直すか!?

2003年5月21日
 量子力学の理解が頭の中でつながった!!  (残念ながら全てではない。)  待ってろよ。 これはいい説明が出来るぞ。

2003年6月6日
 最近の私が一番幸せを感じるのは、 6ヶ月になる私の息子が寝言で笑うときだ。  何を見ているのだろう?

2003年7月5日
 今週半ばに降った雨が吹き込んでベランダの洗面器に溜まった。  そこにはすでにはっきり分かるくらい(1ミリ)に大きくなったカブトエビの幼生が。  小さくて多くて動きが早くてよく分からないのだが、9匹〜13匹はいると思われる。  こんな多いのは初めてだ。  去年も今くらいの時期に雨が溜まったのだが、 何も出なかったのでもう卵は残っていないのだと諦めていたのだ。  妻が砂の入ったその洗面器が邪魔なので捨てようとしていたところだと言った。

2003年7月9日
 最近、早い時間に掲示板に書き込んでいるので仕事が楽になったのかと 思うかもしれないが、実は昼休みや定時過ぎに会社から書いているのであって、 死神が微笑みかけてくるほどハードだ。  職場で論文を書き上げたアインシュタインみたいだろう?  ほんの少しの違いは私が当時の彼より年取っていることと、彼ほど頭が良くないことと、 彼ほど有名ではないことくらいだ。

2003年7月10日
 カブトエビは14匹だ! 大きくなったぞ。  夜中と早朝にしか観察する時間が持てないのが残念だ。

2003年7月11日
 この頃はひそかに相対性理論の記事を2つほど手がけている。  昔から書きたかったことをとうとう書く気になった。  私が相対性理論の解説の末にたどり着くところはブラックホールでも ビッグバンでもない。  実はそれらには興味がない。  時空構造そのものについてだ。  楽しみにしていてもらいたい。
 量子力学については行き詰まったわけではないが、 面白くするにはまだ何かが足りないのだ。

2003年7月27日
 かつて持っていた力を取り戻そうと思った。  何年かかるか分からないが。  力が目的ではない。  力を誇るためでもない。  今の世で生きていくためには、 あの力を維持していた精神力が必要なのだ。

2003年8月1日
 ずっとトノサマガエルだと思っていた蛙が、 実は「トウキョウダルマガエル」だと言うことを知った。  最近見かけないなぁ、と思って検索をかけたのだ。  本当に絶滅寸前らしい。  俺にとっての蛙はあれしかいないんだ!!  絶滅しないでくれ!!  本当はここで語りたいが、長くなるといけないのでやめておこう。

2003年8月10日
 実家にはタイトーの通信カラオケが置いてあるのだが、 KANの「愛は勝つ!」を久しぶりに歌った。  一人で歌った。  涙がぼろぼろ出た。  俺、何か悩みでもあったかなぁ。

2003年8月29日
 小学校襲撃事件の犯人に死刑判決が出た。  あーあ。 絶望している人間にとって死刑など逆に甘いものなのに。  自ら望んで命を絶つ人が増えている今の世の中で、 死刑など犯罪抑止力になりやしない。  平和な人たちにはそれが分からんのですよ。  どうせなら自殺より死刑になった方がかっこいいという 心理が分かんないのかねぇ。 危ないよ、これは。  まぁ、今回の判決は 「彼には生きていて欲しくない」という遺族の願いを かなえるという部分が大きいのだろうが。

2003年8月31日
 以前掲示板で紹介された本を昨日注文した。  今日届いた。  「虚数の情緒」  すごい本を手に入れてしまった。  感動すると同時に、大きな苦痛だ。  この文章を書いている者が俺ではないという事実。  くそう! 俺は負けたのだ!  この悔しさは「トップをねらえ!」を初めて見た時以来だ。  皆読め!!

2003年9月8日
 「虚数の情緒」って本にはまっていて更新がすっかりおろそかになっていたのだが、 すごかったのは第0章だけだったな。  私が言いたかったことが皆載ってる!  これから書こうと予定してた内容も先越されてる! と、悔しいやら、共感するやらの連続だったのだが。  まぁ、もともと中学生からを対象にしてるから、 私にとって刺激になるような新しいことがほとんど書かれていないのは仕方ない。  後になるにつれて、だんだんじれったくなってきてしまった。

2003年9月17日
 世の中に新しい動きを作り出してくれるのではないかと期待していた サイトがあったのだが、全くダメだな。  期待はずれだ。  やり方があまりにまずいよ。  元のページは行き止まりになってて訳が分からない状態だし。  あちこちの掲示板に無差別書き込みして宣伝してるようだし。  私は以前メールアドレスを登録したのだが連絡も来ないし。  「手配り」を優先しているようで、個人宛に郵送するだけの余裕がないような気もする。  全財産を投じる情熱は分かるが、これでは付いて行けない。

2003年9月19日
 最近の流行の歌も人気タレントも知らない、 メディアの販売戦略から取り残されているような私ではあるが、 前からずっと応援している最高のユニットがある。  「うたっておどろんぱ!」  前から「ビデオ出てないかなぁ」と思ってたのだが、 出てるじゃん! この8月に発売したばかりのようだ。  DVD買うぜ! ネット検索万歳だ!  歌詞は健全で聞き取りやすく、  子供にも安心して見せられる・・・って子供向け番組なんだが。  場面に合わせた衣装のチェンジも最高。  見てるだけで元気が出るというか、 残ってたわずかなエネルギーまで搾り出してくれるような番組だ。

2003年10月3日
 Google のディレクトリ検索の「科学>自然科学>物理」の項目に このサイトを登録してもらえないかと申請を出してみた。  3週間経っても登録されない場合、却下だということだそうだ。  以前から何度かチャレンジしているが受け入れられない。  掲載基準を調べてみると「作りかけのサイトは却下」とのことであり、 多分このサイトのいくつかの記事に「工事中」の表示がついていたり、 今後の展望だけを示して記事がまだ書かれていないところが気に入らないのだろう。  私は媚を売ったりしない。 敢えてこのまま何度でもチャレンジするつもりだ。  なぜならこのサイトは目的を果たすための機能としてはすでに完成しており、 その状態で発展を続けているだけなのだから。  ちゃんと内容を判断してもらいたいものだ。

2003年10月6日
 最近、科学の話題から取り残されているような気がするので 科学雑誌を何か講読しようと思い立った。  ニュースでは簡単なことしか説明してくれないし、 科学番組の情報は最新とは言い難いし、見る時間もない。  とりあえず「日経サイエンス」あたりで広い範囲の知識を拾って、 頭の体操のために「数理科学」でも読むことにしよう。

2003年10月10日
 我が家に光ファイバーを導入することにした。  計算してみたらいつの間にか現在のISDNと変わらない値段になっているではないか。  おまけにニフティで工事費無料キャンペーンやってるし。  IP電話の普及だけが心配だが、そのうち何とかなるだろう。 よし決定!  あまりにタイミングのいいことに、 今日のニュースで23日から普通回線からも繋がると知った。  ・・・なんだ・・・今まで繋がらなかったのか。  危ない危ない。

2003年10月18日
 このサイトがなぜどこの検索エンジンからも登録されないのかということについて考えている。  マスコミ批判しているからだろうか?  物理と関係ない話の中で物理と対極にあるような事について語っているからだろうか?  私は思想のない物理など死んだものだと思うのだが。  タイトルのフォントがいかにも「HGP創英角ポップ体」だからだろうか?  凝ったデザインをしていないからだろうか?  私はどこに情報があるか分からないような情報満載の企業のようなホームページは大嫌いなのだ。  例えば「ベクター」。 めちゃくちゃ分かりにくいぞ!  最近ではNTTの基本料金を調べたかっただけなのにどこにも見つからないまま、 あちこち飛ばされてうんざりした。  いや、goo だけは登録してくれている。  トップページに対してではなく、「EMANの相対性理論」と「EMANの量子力学」の 二つにそれぞれ直接リンクされているようだ。  え? 何であの程度の量子力学の解説に? 一番不完全だと感じているページなのだが。  この話題についてはもう大分前から気になっていて、2年以上前に書いた記事を、 1年前に書き直した記事がある。  検索サイトへの受けが悪くなることを恐れてアップしてなかっただけなのだ。

2003年10月21日
 検索エンジンへの登録のことは忘れよう。  毎年、この時期になるとこういうことを気にし出すのはなぜだろう。  人恋しい季節だからな。  いかん、いかん。  すっかり俺らしさを失っていた。  去る者は追わず、来る者は拒まずだ。  それに冷静に考えてみればこのページはまだまだ不完全じゃないか。  こんなレベルじゃ終わらないぞ。  そもそも、Google のページランクを気にしたのがいけなかった。  数値化されると上を目指したくなるじゃないか。  人のサイトと比較してみたり、有名サイトからリンクしてもらって 点数を稼ごうなんて、せこい愚かな考えにはまってしまう。  人からの評価なんか関係ないのだった。  人からいくら評価されようと自分の弱さは変わらないのだから。  それより今はさっさと共変微分の謎を解かねばならんのだ。  あと少しなのだが・・・。

2003年10月31日
 我が家の光ファイバー化計画は大家さんの反対により頓挫した。  初めは許可を貰えたのだが、いざNTTが調査してみると 古いタイプの配線であったために光ファイバーが接続できないのだという。  それでNTTと大家さんの直接交渉にもつれ込んだ結果、取りやめになったわけだ。  まぁ、いっか。  どうせもともと魅力的なコンテンツがあったわけじゃなし。  固定電話の加入権を売っ払って生活費の足しにしようと思っただけだし。

2003年11月18日
 衝立で他の社員から隔離され、 「成果は問わないし、レポートもいらない。 とにかく朝から晩まで本を読んでくれ。」 なんて言われたら、ああ、天国じゃないか?  給料を貰いながら読書しつつ、しかもきっかり午後5時に退社できるなんて。  一生その仕事で構わない。 昇給なんてなくてもいい。  トイレの前だろうが通路だろうが構わない。 夢のような窓際族。  そんな余裕のある企業って本当にあるの??  俺だったら物理の本を片っ端から読みつつ、そのうちこっそり何冊も本書いちゃうね。  日本の物理界に貢献しまっせー。 ファンケルさん、雇ってちょーよ。  俺みたいなくじけない奴は窓際族なんかやらせてもらえないんだろうな。

2003年11月18日
 そろそろ量子力学の記事が発表できるかも。  昨日はもう量子力学が根本から分からなくなって、 今まで理解してきたことは全部間違いだったんじゃないか、 ここまでの記事を全部書き直さなきゃならないかとも思った。  教科書によって説明が違うし、矛盾してることも書いてあるし。  それで今日になってやっと理解できたのだが、 いくつかの教科書が間違ってたことも分かった。  多分、この説明でいいはずだ。

2003年11月22日
 量子力学の記事をこれ以上書き進めようと思ったら、 観測問題について避けて通れないな。  えーっと「シュレーディンガーの猫」はなぜ必要だったんだっけ。  世の中に「量子力学とは本質的にこういうものだ」という押し付けタイプの説明は多いけれど、 当時の実験事実にどんな問題があったからこんなことを考えなくちゃいけなくなったのか、 という経緯を説明したものは少ないな。

2003年11月24日
 朝早く起きて記事の小修正をしてアップロードし、 トップページに「久々に余裕のある休日」なんて書いたが その直後に寒気と吐き気に襲われた。  あーあ、風邪だよ。  これで半日つぶすことになる。  とても余裕なんてなかった。

2003年12月1日
 妙にリアルな夢を見た。  窓の外を夜空を背景にして2基のUFOが飛んでいる。  力学法則を無視するような激しい上下運動。  そのたびに、聞いたこともないようなブーン、ブーンといううなりが聞こえる。  その詳細部分まではっきりと見える。  かなり近い。  私は2重に怖れた。  これ以上近付いてきたらどうしよう。  いや、すぐにどこかへ行ってしまったらどうしよう。  しかしそのUFOはかなり長い間そうしていた。
 気が付くと、それは隣の部屋の天井から釣り下がっている電灯だった。  どうやら目を開けた状態で寝ていたらしい。  なつめ球に照らされたドーム部分が赤く光っていた。  多分、両目で見た映像が脳内で統合されずに2基のUFOに見えたのだろう。  眼球もREM睡眠で激しく動いていたようだ。  目の筋肉が疲れている。  普通の人が金縛りにあった時に聞くという「ブーン」という音は きっとこれのことなんだな。  確かに体は動かせなかったが、私はこういうのは金縛りとは呼ばない。  本当の金縛りは・・・

2003年12月3日
 なんだかひどく無力感を感じて何もできない。  物理なんて何の役にも立ちゃあしない。  水道管に磁石を付けるだけでみるみる赤錆が取れて 水がおいしくなるなんてことの原因さえ説明できない。  そんな類の話は皆デタラメだとこれまで無視してきたが、 あの周富徳も使ってるんだぞ。 あの道場六三郎も使ってるんだぞ。  彼らが味が違うって言ったら本当に決まってるんだぁ!
 くそーっ! 俺はただの頭の固い科学者か? え?  理論に反するからと言って何も受け入れない頑固者か?  何とか言えよ!!
 そんな私の妻は「健康グッズ」マニア。  今回は10万円もする磁石を買えと迫る。  俺の労働の対価を、死の行進の結果をそんなものと交換しようってか。

2003年12月8日
 妻が柄にもなく観葉植物を買ってきた。 二鉢も。  妻は植物を枯らすのが得意なのだ。  付き合い始めた頃、部屋に置いてあったナスの苗に アブラムシが大量発生していたのが印象的だった。  その後、干からびるまで窓辺に飾ってあった。  おい、早速水をやり過ぎてるんじゃないのか。  「水はここまで」って書いてあるだろうに!  「マイナスイオンを発生するんだよ。」  またどっかのテレビでやってるのを見たな。

2003年12月9日
 部屋に砂利が置いてあったので、 植物の根元を飾るためかと思ったのだが、 うちの妻に限ってそんなお洒落なことをするはずがない。  すると植物の生育に必要な無機肥料だろうか。  風呂に泥が入っていた。  まさか、こんな使い方をするものだったとは。  何に効くのか知らんがザラザラしてやだよー。

2003年12月10日
 翌朝、「温泉みたいで良かったでしょ?」と言う。  「本当は洗ってから使えって書いてあったんだけどね。」  ナヌー!?  「マイナスイオンを発生するんだって。  ネットで買っちゃった。」  またかよ。  あんなものそこら辺の石ころじゃないか。  「だってだって、面白そうじゃない?」  ネットさらしの刑に決定だな。

2003年12月16日
 妻が超強力な磁石を手に入れた。  こんな強力なのは見たことがない。  1センチ厚の発泡スチロールを間にはさんでもなお、 引き剥がすのに踏ん張らなければいけないほどのものだ。
 「磁石工房」というところをネットで見つけて、 彼女なりに考えた設計図をファックスでやり取りした結果、望みのものが今日届いたのだ。  水道の水をおいしくするためのものらしい。  営利目的ではなく、試作としてやっているらしく送料の700円だけしか要求されなかった。  良心的なので紹介させてもらうことにしよう。  妻のわがままを聞いてもらって本当にすみません。  妻の要求によって出来たそのセットは東急ハンズに出店する可能性があるらしい。
 「あまりに強い磁石で、二度と取れなくなるので2つを絶対にくっつけないで下さい」と 注意されていたので、妻は恐れて私が帰宅するまで、取り付けないでいた。  「こら、パソコンに近づけるな!」「あ、そうか。」
 何より悔しかったのは、本当に水の味が変わったことだ。  飲み比べてどちらがどちらの水か言い当てることさえ出来てしまう。  妻にはそれが出来なかったが、明らかに違う。  そんなバカな!  もともと古アパートで鉄錆くさい水だから、鉄分が吸い寄せられて除去されたんだろう。  磁力が水のクラスターに影響するなんて簡単には信じないぞ。  くそう! 俺は頭の固い科学者のままでいいさ。  俺は外したネクタイを振り回した。  

2003年12月21日
 私の父が電話してきたらしい。  もちろん私は深夜まで会社にいたので後から妻に聞いたわけだが。  レンタル屋で借りてきた「戦場のピアニスト」の DVD を観て感動して電話してきたらしい。  主人公の風貌や生き方、考え方が私にそっくりで、途中から私をみているような気分になって、 「がんばれ、がんばれ」って言いながら観たのだそうだ。
 私の父は感動を口にしたり電話してきたりするような人ではないのだが、 ひょっとしてもうすぐ死ぬんじゃないかと心配になった。

2003年12月23日
 ここのところ妻が磁石についての質問をよくしてくる。  こういう配置にすると磁力線の形はどうなるのか、とか。  反磁性体で包むとどうなるのかとか。  そんなことは俺も知らん。  おいしい水がらみの特許でそういうのがあるらしい。  そんな弱いもので影響あるとは思えんが。  マイスナー効果みたいなのを期待しているのか?  彼女は完全なる文系だが、図書館から借りてきた磁石関連の本があちこちに散らばっている。  まだ何か企んでいるのか。


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